SOUND OF DRUMS

アビスパのこと  

 
優勝してJ1昇格を目前でライバルに許すという屈辱でした。
2012年アビスパ福岡の戦いはこれまでにない程、勝てなかった。
開幕前から「全攻切守」という言葉を掲げながら、
組織で勝つサッカーを目指すが一向に浸透することは無く、
ボールを大切にするサッカーは徹底しきれず、ピッチ上のイレブンの動きはバラバラに。
大人なメンバーが揃っていたはずなのに集中を欠き、失点に繋がる過失も多かった。
一方でどの対戦相手もアビスパよりシーズンを進めながら熟成を重ね、
研究も(楽に)積んだのだから勝てるはずもなかった。

勝つ為に攻める姿勢、相手から必死にボールを奪うこと、バックパスをしないこと、
勇気(と技術)を持って必ずボールを前へ運ぶこと、
2012年のアビスパには「中町」がいなくなった影響も大きかった。
昨年までピッチで身を以って体現していた主将中町のような存在が
今年のピッチにいなかった事も大きかった。
クラブスローガンとなった「ガムシャラ」は今年こそ必要な事だった。

ウィークポイントの修正も遅れた。
守備の整備、中盤のバランスも組み合わせが固定できずとても悪かった。
技術はあるも守備へと切り替える際の共通意識、
ポジショニングの過失は僕みたいな素人が見ても明らかで、
セットプレイで失点しての引き分けや負ける試合は続いた。
試合中の選手交代の遅さも繰り返された。途中出場の選手は持ち味が出せず、
試合展開をひっくり返す流れに持ち込めたことは殆どといって無かった。
加えてクラブに広げて言うならシーズン途中の守備面の補強も無かった。
確かにオズマールは良い選手に間違いは無いが、溜飲は下がるはずも無かった。

期待から大きく萎え始めた瞬間があった。
アビスパ福岡はシーズン前に「優勝して昇格」という明確な目標を打ち出していた。
しかし指揮官が4月という序盤の時期での引き分け試合で
「(サポーターへ)勝ち点1をプレゼントできた」と言ってしまった事(参照)、
それは前田監督の目指すチーム作りとクラブが打ち出した目標並びに、
サポーターが求めるところのギャップが大きく出てしまった瞬間だった。
指揮官にある程度の年月の余裕を委ねたつもりは無いのに、なぜこんな甘い発言が出たのか。
その後も信頼を回復するような戦いぶりが戻るどころか、転がり続ける一方だった。
時期的にその後戦い方が上昇し結果を取り戻せる時間はあったはずだが、
それからアビスパからその気概はまるで感じられなかった。

今年は育成の年では無かったはず。古賀や坂田という大きな武器を補強し、
シーズン中も若手を積極的に使ったわけでは無かったのだから。
序盤こそ畑本や孤軍奮闘する石津の起用はあったもののこの一年、若手の台頭は無かった。
起用する側の問題か、実力不足なのか、それにしても牛之濵などJ1で持ち味を出せた選手に、
さらなる経験を積ませられなかった事実は重い。

以前から思うのだけど、
アビスパは若手年代では日本代表レベルの選手を輩出するのに、
その先伸び悩んでしまうのは、彼らがトップチームに上がった時からその先を
大きな選手へと導いてあげられる指導者を置かないからではないか。
ここ10年の話ではU-17世界大会ではレギュラーだった小川久範、
多久島や安田だって世代別代表に選ばれていた。
世界大会にも出た北斗や柳楽、ほか佑昌、大山恭平、惇、吉原正人ら、
日本の代表として選ばれる前途洋洋な若手が育つのに、
なぜそれが未来に繋がらないのか。失ったものは大きかった。得たものはなんだったのか。

いい加減、監督の重要さを軽く見るのは止めてもらいたい。
監督の育成をやる余裕はアビスパ福岡には無い。
不況の中、チケット代金に見合わない試合内容と結果、
アビスパを想う人の気持ちを踏みにじる事を、クラブはもう今後一切止めてもらいたい。
これからの為に、賢明な判断をお願いしたいです。

category: Avispa

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

※承認後のコメントUPとなります
Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://passgo8.blog78.fc2.com/tb.php/1061-cd0024d5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)